双姫 Ⅲ


『お父さんのお兄さんがお母さんを…。』


「でも、その時お父さんはどうしたのぉ〜?」


お母さん命のお父さんが黙ってる筈がない。


「その時は兄貴って知らなかったからな。
なんたって全身黒で顔見えなかったし。」


「だから、黒男って呼んでた(笑)」


「ダセェ名前付けんなよ…。」


「え?じゃあ、まっくろくろすけ??」


まっくろくろすけ(笑)


「兄貴って分かったのは朱音が拉致られた後だ。

正直兄弟なんかいないと思ってたし、
ビックリだったな。」


「俺は弟がいるってだけは知ってたがな〜?」


「んならサッサと会いに来いよ、クソ兄貴。」


「ああ゛!?
今はこうして一緒に居んだろーが!!」


「何もかもが遅いんだよ。」


仲が良いのか悪いのか(笑)
でも、喧嘩する程なんとやらって言うしね♪


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