双姫 Ⅲ


「翠にぃったらまだあの時の事覚えてるの?」


笑いを堪えているお母さん。


「あれは…ショックだった……。」


「一気に老けよな(笑)」


『さっきからなんの話?』


全然ついて行けないんですけど。


『私と類の結婚で会ったって言ったでしょ?

その時に翠にぃが「叔父さん」って教えたのに
朱羽と蒼月は「おじいちゃん」って言ったの(笑)』


「まぁ、小さかったから仕方ねぇよ。
それをウジウジしてる兄貴はウジ虫なんだよ。」


「さっきから言いたい放題言ってくれんなぁ…?
これでもお前の兄だぞ??」


「へー会いに来な…「スンマセン……。」よーし。」


なんか、お父さんがお兄ちゃんみたいだよ…?


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