双姫 Ⅲ


「そ、それじゃあ…仕事に戻りますぅ!!」


お母さんは立場が弱くなると仕事に逃げる。


でも、


「あぁ、戻らなくて大丈夫だよ?
手を回してるから。」


その分、お父さんの方が一枚上手だ。


「これは(笑)」


『完璧介護決定ー。』


秘密を知っても、
余り変わらない両親に少し苦笑い。


「姉ちゃん達もケンカ出来たんだね!」


それはこっちの台詞だっての。


「天空は誰に鍛えて貰ったのぉ〜?」


私は紘叔父さんで蒼月が芦基叔父さんだった。


「え?父さんだけど。」


『「……良いな〜。」』


なんか、ズルい。


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