双姫 Ⅲ
「朱羽!俺じゃ不満って言いてぇのか!!」
「蒼月ちゃんも酷いよぉ…。」
聞こえてたんだ…地獄耳なんだから。
『別に不満じゃないですよ…別に。』
「別にねぇ〜…。」
どんどん凹む叔父さん二人をイジる。
「お、お前ら二人朱音にソックリだぁー(泣)」
「変なとこは似なくて良いよぉ〜…。」
顔が似てるってのは分かってたけど、
中身まで似てるんだ(笑)
「こぉらー!芦基!変なとこってどゆ事!!??」
「そんな格好で怒っても怖くないよ〜ん♪」
そこにはお父さんにとっ捕まったお母さん。
肩に担がれて逃げられないように拘束されてる。
日常的に見てるからもう見慣れたよ…。
「あの『双姫』が捕まってやんの。」
片付けが終わったのか、
翠叔父さんが笑いながら茶化す。
『いっっっつもだよね。』
「うんうん。」
「マヂか(笑)」
兄弟だけど翠叔父さんの方が良く笑う。