双姫 Ⅲ
『あの、翠叔父さん。』
「なんだ?」
聞いて良いのかな……。
『あの、自分に弟が居るって分かってたのに
どうして会いに行かなかったんですか…?』
それがどうしても引っ掛かってた。
「そこ気になったか…。
まぁ、隠す事もねぇーからいっか。」
苦笑いをしつつ、
翠叔父さんは少しずつ話してくれる…
「んー…どっから話せば良いんだ?」
ツマづくの早っ!!
「俺は纏めて話すってのが苦手で、
誤解される事が多いんだよな。」
『……不器用(笑)』
お父さんと同じじゃんか←爆笑
「次からちゃんと話す!
だから、暖かい心で聞いてくれ。」
誰だよ(笑)
まぁ、話してくれるならちゃんと聞こう。
私と蒼月は耳を傾けた。