双姫 Ⅲ
「おねぇちゃんの癖は直んないねぇ〜♪」
『…そう言う蒼月だって語尾伸ばすでしょ。』
「えぇ〜?蒼月は気にしないも〜ん♪♪」
良く言うよ。
昔はその喋り方のせいでイジメにあってたのに。
『「蒼月、もうこんな喋り方止めるぅ〜」って
いつも泣き付いてたのは誰かな〜??』
「も、もおぉー!!
そんな昔の事を蒸し返さないでよぉ!!」
実は必死に直そうとしてた事、知ってる。
でも、一度癖になった事を直すのは
そんなに簡単な事じゃない。
『良いじゃん、蒼月らしくて。』
逆に無くなったらそれはそれで寂しいし?