双姫 Ⅲ


「蒼月らしいかなぁ?」


『うん、だからそのままで良いよ。』


「うん♪♪」


さっき迄の不機嫌はどこへやら。


『あ、ブツかってごめんなさい。
じゃあ…私達帰るんで。』


とりあえずブツかった事を謝る。


「…………。」


え、何故に無言?


思ってた反応と違って内心焦りまくる。


「蓮斗ってばそんなに見詰めないのー。」


え、これって見てるだけ?
睨んでるんじゃなくて…??


「睨んでるんじゃないから安心して!
蓮斗は目付きがキツいだけだからさ♪」


「…亜蓮(あれん)一言余計だ。
コイツは一応俺の兄な?認めてねぇーけど。」


認めてないんかい!


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