双姫 Ⅲ


「さぁ、ヘタレフヌケの息子共。どうする?」


「このクソ親父……。」


なんて性悪男なんだ。
母さんはこんな男のどこが良かったんだ!


「「やるに決まってんだろ!!」」


「良く言った!
お前らなら言ってくれると思ってた。」


でしょーね、顔が笑ってましたし。


「お前ら今年受験だろ?」


「そうです。」


「どこ受けるか決まったか?」


「特に決まってませ〜ん!!」


まぁ、決まってないな。


「この稽古を乗り切ったら、
朱羽と蒼月が受ける高校を教える!」


「マジっすか!?」


「えぇ!?紘さん良いんですかぁ〜!!??」


俺らはラッキーだが、
後で紘さんは大丈夫なんだろうか。


「お前らが黙ってたらバレない。」


あ、脅してきたか。


「言いません。」


「言いません!よろしくお願いしまぁーす!!」


こうして、俺らの稽古が始まった。


亜蓮、蓮斗、
元双覇(玲、燐、李樹、愁斗)
元神龍(紘、舜、慧、芦基)真白sideEND


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