双姫 Ⅲ
「さてさて?何が聞きたい??」
ソファーに座るお母さん。
それだけなのに妖艶なのは気のせい?
『着替えなくて良いの?
話はそれからでも聞くけど…。』
「シャワー浴びちゃったら寝ちゃいそうで(笑)
明日でも良いならそうするけど?」
うーん…待ちきれない!
「聞きたいぃー!」
蒼月も同じだったみたい。
「僕も!」
『アンタはお父さんから聞いてんでしょ。』
『樺沢組』の事も知ってたんだし。
「そんなに細かい事は聞いてないよ?
姉ちゃん、知らなかったからって
僕に八つ当たりしないでよ…。」
……なんとムカつく弟なんでしょう。
『朱羽…顔が怖いわよ。
それじゃあ、聞きたい事を言って?』
『「「はーい!!」」』
お母さんの質問会が始まった。