双姫 Ⅲ


「仲が良くて誇らしいわ。
私と類の血を引いてるから…かな?」


「俺ってそんなに兄貴想い?」


自覚無しですかい!


『だって、翠叔父さんの為に変装して迄
組に殴り込みに行ったんでしょ?』


「……そんな事まで聞いたのか。」


「ウィッグ被って乗り込んだのよ〜?
並んだらソックリ!流石、兄弟!」


「見てみたぁ〜い!」


確かに髪の色以外ソックリだったなぁ。
双子じゃないのに双子みたいだった!


『その組はどうなったの?』


ボッコボコって叔父さんは言ってたけど。


「ん?「二度と兄貴と関わんな」って脅して、
逆らう気が起きないように手を打った。」


『へ、へぇ〜…。』


……笑顔で言う事じゃないよ!
怖いよ!お父さん怖い!!


「そんな時ってどうやって処理すれば良いの?
将来参考にしたい!!」


そこ聞いちゃうの!?


「先ずは相手の弱みを握れ。
これは基本中の基本だからな?

それから頭を叩けば下っ端は大人しくなる。」


頭は組長の事かな…?
天空の顔が眩しい位にキラキラしてる…。


< 173 / 520 >

この作品をシェア

pagetop