双姫 Ⅲ
「仲が良くて誇らしいわ。
私と類の血を引いてるから…かな?」
「俺ってそんなに兄貴想い?」
自覚無しですかい!
『だって、翠叔父さんの為に変装して迄
組に殴り込みに行ったんでしょ?』
「……そんな事まで聞いたのか。」
「ウィッグ被って乗り込んだのよ〜?
並んだらソックリ!流石、兄弟!」
「見てみたぁ〜い!」
確かに髪の色以外ソックリだったなぁ。
双子じゃないのに双子みたいだった!
『その組はどうなったの?』
ボッコボコって叔父さんは言ってたけど。
「ん?「二度と兄貴と関わんな」って脅して、
逆らう気が起きないように手を打った。」
『へ、へぇ〜…。』
……笑顔で言う事じゃないよ!
怖いよ!お父さん怖い!!
「そんな時ってどうやって処理すれば良いの?
将来参考にしたい!!」
そこ聞いちゃうの!?
「先ずは相手の弱みを握れ。
これは基本中の基本だからな?
それから頭を叩けば下っ端は大人しくなる。」
頭は組長の事かな…?
天空の顔が眩しい位にキラキラしてる…。