双姫 Ⅲ
「おねぇちゃん!
お母さんもお父さんも居ないから
部屋を探ってみようよ♪」
『部屋を…?』
「何か見つかるかもじゃん♪」
確かに部屋までは見てなかった。
『天空は好きなテレビ見ててね。』
「はーい!」
大人しくテレビの前に行く天空を見た後に
お母さんとお父さんの部屋に向かった。
「いつ見ても殺風景だよねぇ〜。」
『散らかってるよりマシよ。
それより手掛かりになる物探して。』
ゴソゴソと引き出しの中を見たり、
何か隠していないかチェックする。
「おねぇちゃん!アルバム出て来た!!
それも同じのが二冊!!」
蒼月が
全く同じデザインのアルバムを二冊持っていた。