双姫 Ⅲ
朱音side
「い、痛い!離して!!」
「離したら逃げるでしょ。」
当たり前でしょー!!!
「母さんが不倫するからだよー…。」
「天空!誤解を招く言葉を使わないの!!」
私が仕事の付き合いで接する度に
浮気だの不倫だの…失礼じゃない!!
「る、類…ちゃんと話そ……?」
話せば分かってくれる…筈……よね?
「…そうだな。」
アッサリと受け入れられた提案に少し安堵した。
グイッ!
「どわぁ!?」
いきなり身体が宙に浮いてビックリする。
「え、ちょ…どこ行くの!?」
「ん?話し合うんでしょ??」
そうは言ったけど向かう方は
どう考えても寝室なんですけども……?
朱音sideEND