双姫 Ⅲ


「忘れ物は?」


『資料見たけど持って行く物なかったよ?』


「そう、なら行くわよ。
それにしても驚いたわ?
まさか「邦ヶ丘高校に行きたい」だなんて。」


そう、私達はお母さんとお父さんの母校、
邦ヶ丘高校に入学する事を決めた。


『なんか話聞いてたら行きたい!ってね?』


「うんうん!」


勿論、蒼月も同じ理由で。


「分かってると思うけど、
行きも帰りも車で帰る事。

お願いだからこれだけは守ってね?」


『分かってる!
もうちゃんと分かってるからね!!』


「蒼月もぉ〜♪友達沢山出来るかなぁ…。」


「何かあったらお母さんに言いなさい。
ソイツらフルボッコにしてあげるからね?」


『双姫』出ちゃってますよ…。


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