双姫 Ⅲ


入学式が終わった途端、
大勢の人が私と蒼月を取り囲んだ。


「ねぇねぇ!名前は!?」

「あのモデルと似てるけど親子!?」

「話聞かせてよ!!」


…言っちゃって良いですか?


『ウザい。』


「個人情報なのでお答えしませぇ〜ん♪」


おぉー見事に人が居なくなりました!


『あ、友達…出来るかな。』


「……無理かなぁ〜(笑)」


登校初日目で友達つくろうの目標は
いとも簡単に砕けました。


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