双姫 Ⅲ


「おねぇちゃん!
おねぇちゃん帰って来てぇー!」


『ハッ!』


魂が飛んで行ってた。


「何度見ても…あの人達の事だよねぇ……。」


『お母さん、知ってたのかな。』


「それだったら言いそうじゃな〜い?
だって、あの事は話してないしぃ…。」


そう、あの事は話してません。
記憶から抹消しましたんで!
もう綺麗サッパリ忘れたんで!!←必死


『じゃあ、偶然って事?』


「んん〜…。」


あぁ…教室行きたくないよ。
だって、最初って必ず出席番号順でしょ?

めっちゃ近いじゃないですかーー!!!!


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