双姫 Ⅲ

我が家へ



「すっごく知り合いぃ〜♪」


『日本語が変だよ。
もう『双姫』には了承得たから。』


「『双姫』が!?
お、俺と会ってくれるのか!!??」


『う、うん。
さっき教室で連絡取ってたから…。』


凄く悩んだけど、
聞いてた限りは疾風って人とお母さんは
知り合いみたいだから大丈夫だと思った。

返事は「良いわよ〜♪」の一言、
でも…知り合いの弟なら面識ありそうだけど。


『お兄さんは会ってるのに
なんで、弟のアンタは面識ないの?』


「あー…兄貴には何度もお願いしてたんだけど
会わせてくれなかった。」


その人も先生と同じ考えかな?

お母さんはもう『双姫』じゃない。
だから、幸せに過ごして欲しいと……。


お母さん、沢山の人に愛されてるんだね。


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