双姫 Ⅲ
『絶対来ないでよね。
じゃあ、私と蒼月は行くとこあるから。』
「えぇ〜?あったっけ??」
『理事長室。』
さっき先生が
「顔見せに行ってやれ」って言ってたし。
私もどんな人が気になる。
「俺も…『来んで良い!!』」
蒼月の腕を掴んで屋上を飛び出した。
「おねぇちゃん凄い嫌ってるねぇ~♪」
『馴れ馴れしいのよ!』
「悪い人ではなさそうだけどなぁ〜?
だって、お母さんの友達の息子でしょ??」
『そ、そうだけど…。』
神田さんと真白さんの顔が浮かぶ。
私がこんな扱いしてるって知ったら、
お母さんと真白さん達も良い気分しないよね。
「ちょっとは話してあげようよ♪」
『う、うーん…。』
努力…してみます…出来るか分からないけど…。