双姫 Ⅲ


「そうだな〜…。
俺も同じ歳だったら類とバトってたな。

まぁ、んな事無理だけどな。」


少し悲しそうに笑う先生。


『え、先生ってお母さんの事…?』


「あぁ、俺は女として見てたよ。
気持ち伝えてキッパリフラれたけどな?

朱音もちゃんと向き合ってくれた。
フラれても想い続ける俺は女々しいだろ??」


『ううん!凄く素敵だと思います!!』


「お母さんモテモテだぁ〜♡」


実らなくても一人の女性を想い続けるなんて
そうそう出来ないよね。

少しお母さんが羨ましい。


「ありがとな。」


そう言って笑う先生は凄く魅力的だった。


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