双姫 Ⅲ
「食べ歩きも駄目なのか?
厳しいんだな。」
そうかな。
確かに最初は文句しか言ってなかった。
『まぁ、心配症な親なんでね♪』
「嬉しそうだな?」
あ、バレちゃいました?
「自慢の両親だからねぇ〜♪」
『だから、素直に乗るのだよ。』
校門を過ぎると見慣れたベンツが目に入る。
「うわぁ〜…。
ベンツとか一度で良いから乗ってみたい。」
羨ましそうにベンツを見る颯真。
ふふふ…颯真さん。
今からそのベンツに乗るのですよ(*Ü*)