双姫 Ⅲ


『そんじゃ、入りますかね。』


ピッピピ!


ウィーン


入力し慣れた暗証番号を打ち込む。


「『双姫』の住んでるマンションを
知ってる二人って何者なんだ…?」


「ん~?だからぁ…お友達ぃ?」


「『双姫』と友達とかどんな出会いだよ!」


「えー?偶然助けてくれてぇ…みたいな♪
そんでもってお友達になったんだぁ♪♪

颯真のお兄さんもそんな感じなんでしょ〜?」


「あぁ〜…?」


エレベーターの中には私達だけ。

そして、蒼月が作り話を膨らせて
話を大きくしている。


それを納得しそうな颯真が面白い(笑)


< 232 / 520 >

この作品をシェア

pagetop