双姫 Ⅲ
『そんじゃ、入りますかね。』
ピッピピ!
ウィーン
入力し慣れた暗証番号を打ち込む。
「『双姫』の住んでるマンションを
知ってる二人って何者なんだ…?」
「ん~?だからぁ…お友達ぃ?」
「『双姫』と友達とかどんな出会いだよ!」
「えー?偶然助けてくれてぇ…みたいな♪
そんでもってお友達になったんだぁ♪♪
颯真のお兄さんもそんな感じなんでしょ〜?」
「あぁ〜…?」
エレベーターの中には私達だけ。
そして、蒼月が作り話を膨らせて
話を大きくしている。
それを納得しそうな颯真が面白い(笑)