双姫 Ⅲ


『その憧れがお母さんなんだよねぇ~。』


「ん?なんか言ったか??」


『え?ほら、開けるよ。』


カチン


「え!?ちょ、まだだって!!」


『だって、颯真の言う事聞いてたら
いつまで経っても入れないじゃない。』


ガチャ


「おかえりぃ~♪」


「遅かったな?」


バタンッ!!


………ふふふ、幻覚かしら?


『蒼月、ここは何階?』


「最上階でぇ…。
正真正銘『双姫』の住んでる部屋だよん♪」


『じゃあ、なんであの二人が居んのよ!』


夢であって欲しい…。


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