双姫 Ⅲ
「その子が疾風くんの弟?
やっぱり、兄弟だからどことなく似てる!」
『真白さんも疾風さんを知ってるんですか?』
「朱音達と遊んでたからね!」
それもそうか!
てか、さっきから気になってたんだけど。
『凄く良い匂いがぁ~♡』
「うんうん♡」
リビングからとんでもない位良い匂いがする!!
ガチャ!
匂いにつられてリビングに入る。
「あら、おかえりなさい。」
『あれ?お母さんが座ってるって事は…。』
トントントン…ジュワー!
キッチンに居るのはお父さん?
「朱音さーん、もう少しで終わりますよ。」
「無理言ってごめんね~?」
キッチンから出て来たのは
知らない男の人だった。