双姫 Ⅲ
颯真side
俺は夢でも見てるんだろうか。
「そんなに驚く事かしら…?」
『いや、誰だって驚くから。』
「そうそう♪
多分、『双姫』を
女だと思ってる人居ないと思うよぉ~??」
目の前で同じ顔が楽しそうに話してる。
似過ぎだろって思う。
そして、こんな綺麗な人が『双姫』?
「私に会いたかった理由は何かしら?」
「あ、あの…。」
でも、この人が『双姫』と言われて
ストンと心に嵌ったんだ。
そうなんだって何故か理解出来た。
もし、会えたら…そんな事ばかり考えて、
聞きたい事や話したい事が沢山ある。
俺、今…嬉し過ぎて泣きそうだ。
「な、なんでお前がここに居るんだー!!!」
その気持ちをブチ壊される迄は。
颯真sideEND