双姫 Ⅲ
「あ、兄貴がよ、良くお世話になったと!」
「あら?私がお世話になってたのよ??」
「確かにあの頃は口止めされたり、
玲さん達を頼まれたり…大変でした……。」
あぁ…余程苦労されたんですね……。
『お母さん…どんだけ苦労掛けてるの。』
「あの時は周りを見てなかったのよ。
自分の気持ちばっかで、
相手の気持ちを踏みにじってばかりだった…。」
「でも、本当は優しいんですよね。
『蛇蝎』の下っ端…秋原達にボコられてた時に
朱音さんが助けてくれたんですから。」
『お母さんが…ですか?』
「うん。
その時は男装してて男だと思ってて、
次の日学校で会ったら女だったんだ。」
「あの時の疾風の顔…面白かった(笑)」
「いや、誰だって驚きますよ!!」
そりゃそーだ“((。。*)