双姫 Ⅲ
「その後は「バレるまで黙ってろ」だとか…。
ハァ…思い出しただけで疲れます。」
「ごめんなさいね~。」
『あの、疾風さん。
今度色々聞いても良いですか…?』
「俺の話で良かったらいつでも!
これから弟が世話んなります!!」
この人…人懐っこい犬みた~い!
笑い方が可愛いぃー!!
「朱羽、蒼月。
今日は連れて来てくれてありがとな。
まさか、母親だったのには驚いたけど。」
『だって、驚かせたくて黙ってたもん。』
「ねぇ〜♪」
「お前らタチ悪ぃな。」
「そこは「小悪魔チックで可愛い」って言わなきゃ。
蓮斗は分かってないなぁ〜?」
「小悪魔チックで可愛いな。」
『はい、言われてから言っても駄目〜。』
それよりも小悪魔チックで喜ぶ人なんて居る?