双姫 Ⅲ
蓮斗side
「蒼月はどんな男がタイプ〜?」
「誠実でぇ〜…優しくてぇ…。」
「偶然!僕じゃ〜ん♪」
『「どこがよ!!」』
亜蓮の奴はアピールするのに必死だな。
「因みに朱羽はどうなの?」
おい、楓真。
流れ的に俺が質問する番だろーが!
『え、私?
うーん…好きな人とかあんまり分かんない!』
恋愛下手なのか。
なら、ファーストキスは本当だって事だよな?
やば、なんか嬉しい。
『でも、嫌いなタイプは分かる!!』
「え?どんなタイプ??」
にっこりと俺を見て笑う朱羽。
『俺様で自分が世界の中心と勘違いしてて、
そんでもってモテるって自慢して?
夢だった一つは奪うは…踏み躙る男!
はい!単刀直入に言うと神田 蓮斗です!!』
……言葉は刃物って本当だったんだな。
今の俺には何本ナイフが刺さってんだろう。
蓮斗sideEND