双姫 Ⅲ
「おねぇちゃん…さっきから変だよぉ?」
「もしかして、二人が帰ったから?」
『ち、違う!』
颯真の言葉を
慌てて否定する様子から図星のようね。
「そう。
あの二人にはまた遊びに来て貰いなさいね?」
『こ、来なくても良いもん…。』
居づらくなったのか朱羽はリビングを出て行った。
「蒼月、朱羽をお願いね。」
「う、うん!」
蒼月は少し戸惑った顔をしながら
朱羽を追い掛けて出て行く。
「……どうしたんですかね?」
「疾風くんったら鈍感(笑)
んふふ♪息子達も隅に置けないなぁ♪♪
これは、朱音と親戚になるのも近いかも!」
「真白ったら…気が早いなぁ(笑)」
「……それ、俺も参加しても良いですよね?」
…やっぱりね。