双姫 Ⅲ
颯真side
「俺が協力しても上手くいく保証はないからな。」
「分かってる。」
あの二人は誰が見ても強敵だ。
それは、クラス全員が分かってる筈…。
幸い…朱羽の嫌いなタイプだったから
まだチャンスはあると思うんだ。
「…でも、さっきの態度は。」
「どうした?」
「あ、なんでもない。
少し考え事してただけだよ。」
あんまり気を抜かない方が良いかもな…。
「颯真、頑張ろうな。」
「おし!食いまくってやる!!!」
「その意気だ!」
蓮斗くん、負けないからな!!
恋愛事に奥手でも、
やると決めたら最後まで突き通そう。
それが、男ってもんだよな?
颯真sideEND