双姫 Ⅲ
「長期戦って事かな。
同族同士仲良くしてくれよ。」
「仲良くする気なんか更々ねぇよ。」
『そんな事言って良いの?
私が疾風さんにチクるよ!?』
スマホをチラつかせる。
お母さんから聞いたんだよねぇ♪
あ、後で翠叔父さんに連絡しよっと!
「んな事させねぇ!」
『いやぁー!触んなーーー!!!』
「そう言われたら尚更触ってやんねぇとな。」
髪を掻き回され、
ボサボサになってしまった。
「仲良過ぎだろ…これから頑張んないとな。」
「楓真も大変だねぇ〜♪」
「蓮斗!頑張れよぉ〜!!!」
「お前もだろーが!!!」
『だから!なんの話してんのー!!!』
私だけ置いてけぼりをくらったのでした。