双姫 Ⅲ
『なんとか免れたね!』
光ちゃんの名簿叩き!
でも、簡単に許してくれたんだけどな?
「おねぇちゃんのおかげだねぇ〜!」
『え?何かしたっけ。
普通に遅れた事を謝っただけだよ?』
「あれが普通…。」
「無自覚が一番タチ悪いよねぇ〜…。」
「朱羽っていつもそんな感じ?」
「そうだよ〜…。
人の事には敏感なんだけど自分に関しては
全然気付かない鈍感さんなのだ!!」
いや、そんな力説しなくても…。
『鈍感で良いから前向いて。
光ちゃんがすんごい顔で睨んでるから…。』
「お前ら俺の話聞いてんのかー!」
今度からこの三人を黙らせる時は
光ちゃんを使おうと心に決めた。