双姫 Ⅲ
血筋
「それはな……。」
「そこ!タイム測定すっからちゃんと並べ!!
順番的に颯真が一番前だろーが!!!
なんで蓮斗が前に居んだよ!?」
聞きたかった事が光ちゃんの声で遮られた。
「げ、バレた。」
『……ん?
でも、席の隣って亜蓮だったけど??』
「あぁ、それは俺らがちょっとな?」
脅したって事!?
『うわ!アンタやっぱ最低!!!
颯真!隣なんでしょ!?』
「うん、本当は俺だよ!風野と神田だからね。」
『最低ぇ〜……。』
二人を汚物を見る目で睨む。
「蒼月ー!朱羽が虐めるぅ!!!」
「……お馬鹿さん♪」
「アデデデデッ!!!
僕はちゃんと蒼月の隣じゃんかぁ(泣)」
蒼月が亜蓮の頬を抓ってる。
「……あれぇ?そう言えばそうだね??
じゃあ、なんでおねぇちゃんの隣なの…?」
確かに……。