双姫 Ⅲ
デ、デート!?
『ね、ねぇ……。』
「なんだか鬼気迫る勢いだねぇ〜…。」
男子は100m。
なのに初っ端から全速力で走る方が二名。
『何をそんなに必死になってるの?
そんなに良いタイムを出したいのかな。』
「その二人とは裏腹に亜蓮は
のんびりなのになんでか速い〜(笑)」
周りもその迫力で応援し始めた。
「アイツらマジ過ぎだろ!」
「カッコいいー!」
「どっちが勝つと思う!?」
「どっちも頑張れー!!!」
何故か体育祭みたいな空気なんですけど。
「颯真も足速いねぇ。」
『うん、ビックリ。』
このクラス優勝しちゃうんじゃない?