双姫 Ⅲ
『この大喧嘩って何?』
バシバシとプリントを叩いて答えを待つ。
いや、まさか本当に喧嘩じゃないよね…?
「あ?んなの決まってんだろ。」
「殴り合いしかないよねぇ〜♪」
『いや…「よねぇ〜♪」じゃないわよ!
光ちゃん!!最後の競技って言えなくない!?』
敬語なのかタメ語なのか
いまいち分からないけど光ちゃんに訴えた。
「あー…俺も一応は反対したぞ?
直樹が言い出したんだよ。
そんで、そこの二人に電話してーの……ハァ…。」
あぁ……なんとも深いため息…。
「面白そうだから即OK出した。」
「うんうん♪
この高校って不良校だから手応えあるかな〜?」
「しかも、最後まで残った奴は
『双姫』『双覇』『神龍』とガチバトル。」
『「えぇ!?」』
『双姫』『双覇』『神龍』って!
『「えぇーーーー!?」』
お母さん達じゃん!?
「って直樹さんが計画してたみてぇーだけど。
そっからどーなったかは知らね。」
直ちゃん…お母さんにシバかれないと良いけど。
いや、お父さんの方かな??