双姫 Ⅲ
『似合うー!
てゆーか、紛れ込んでもバレない!!』
「でも…コスプレよね。
私達もう制服って歳でもないのに。」
お母さん…全然イケますよ?
「そんな事ない、似合ってる。」
「ッ/////」
『一応教室なんでイチャイチャしない!
言っても無駄かもだけど目立たないでね??』
「残念ながらそれは無理のようだぞ。」
たこ焼きを食べながら紘叔父さんが
窓の外を見下ろしている。
「紘ぉ〜どおしたってうっわぁ〜〜…。」
「これは騒ぎ所ではありませんね。」
「さっきより増えてんな!
明らかに一般ピーポーじゃねぇ奴らが。」
「朱音…有名人だもんね。」
慌てて外を見ると、
『マジですか……。』
多くの報道陣がカメラを持って押し寄せていた。