双姫 Ⅲ
「……ハァ…どうせネットで流れたのね。」
どうするか考えていた時、
ガララッ!!
「「朱音ッ!!」」
『直ちゃん、光ちゃん……?』
満面の笑みを浮かべる二人が教室に入って来た。
「久しぶり!」
「連絡しろよなぁ〜?
顔出さねぇから寂しかったんだぞ?」
「仕事ばっかで大変だな。
モデルの徠斗って奴には気を付けろ。」
……うん、この二人もお母さんを溺愛してる。
チラッとある方向を見ると、
『ヒェッ!!』
お父さんが腕組んで眉間に皺寄せてる。
そっか、光ちゃんって
お母さんの事が今でも好きなんだ。