双姫 Ⅲ
「細かい事は気にすんな!
ちょっとイベントに参加して貰うからな!!」
いや、細かくないと思うんですけど。
「服はともかくウィッグまで被るのは?」
「お前、自分の立場忘れたのか?
また文化祭みてぇーになりたいのか??」
あー……それはちょっと。
「あ、直樹さん。
頼まれた物持って来ましたよ。」
「お、待ってました!」
類が直ちゃんに何か渡した。
それは、
「ちょっと!なんでそれ!!!」
「コレ被ってイベントに出てくれよな!」
私が『双姫』で使ってた仮面だった。