双姫 Ⅲ
「これを被ってって、
私はもう『双姫』じゃ……。」
「皆はそう思ってない。
『双姫』は暴走族でなくとも有名だからな。」
嬉しくありません!
「その格好ならバレねぇよ!
どっからどう見ても男だもんな!!
そんで仮面被れば『黒双姫』の完・成☆」
「相変わらず愁斗って頭ん中賑やかぁ〜♪」
「朱音さん、
開いた口がみっともないですよ。」
「で、どーすんだ?」
「……朱音。」
「ハァ……出ますよ。」
皆の視線に耐えられなくて承諾してしまった。
朱音sideEND