双姫 Ⅲ
朱音side
「……皆と居ると女がうるさいわ。」
キーキー奇声を上げる女子を呆れて見る。
学生時代女子の視線がグサグサと
突き刺さったからね……。
「本当にそう思ってるぅ〜?」
「燐、朱音さんは鈍感ですから。」
「女よかそっちのがイケるんじゃねぇーか?」
「怜、朱音は女なんだからそんな事言うな。」
類が私の頭に顎を乗せて「ね?」っと促す。
「「「キャーーーーーーーー!!!」」」
「うっるさ!!!なんの騒ぎ!?」
「どうやらじゃれてると思ったみたいです。」
まぁ〜…なんと単純な人達だ事。