双姫 Ⅲ
喧嘩祭!?
『不意打ちとか卑怯じゃないですか?』
「は?それが喧嘩ってもんでしょ。」
なんと憎たらしい事でしょう。
三人のいかにも
レディースって感じの女子が私と蒼月を囲む。
『こんな事するって事はそれなりの理由が
あると考えても良いですか?先輩。』
この学校の体操着は学年で色別されている。
私達一年は青、二年は赤、三年は緑。
「蒼月達、
三年の先輩方に恨まれる事してませぇ〜ん!」
こんな状況でも相手を煽る蒼月は
本当に肝が据わってると思う。
あー……先輩方のお顔が般若のようです。
「何もしてない…?」
「してんじゃないの!!」
『……分からないので簡潔にお願いします。』
考えるのが面倒なので。