双姫 Ⅲ
朱音side
「ちょっとちょっと!
朱羽と蒼月がなんで絡まれてるの!?」
「……揉めてるみたいだな。」
私の娘に何してくれてるのかしら……?
「朱音〜その格好でその口調はマズいよぉ?」
「『黒双姫』はオカマだと噂されますね。」
「ギャハハ!お、オカマ!!」
「愁斗うるさい!!黙って!!!」
下品な笑い方をする愁斗を睨み付ける。
「な、なんで俺だけ……(泣)」
「ちょっと行って来るわ。」
凹んでる愁斗を無視して朱羽達の所へ
向かおうとすると、
「待て。」
「……怜、なんのつもり。」
「様子を見てからでも遅くない。
朱羽達も紘さん、芦基さん、翠さんに
稽古して貰ったんだろ?」
「朱音、とにかく落ち着こう。
一発でも当てられたら俺が倍返しにするから。」
類の一言に納得し、大人しく見守る事にした。
朱音sideEND