双姫 Ⅲ
「痛いんだけど!」
え、逆ギレですか?
『私は足を引っ掛けただけです。
転けたのはそっちの落ち度ですよ?』
「ダッサイねぇ〜♪」
「うっさい!!!」
顔についた土を懸命に叩くのを見ていると
ちょっとやり過ぎたかな?って思う。
「こんな事で気を引くんじゃなくてぇ〜。
自分で向かった方が良いじゃないですか♪」
蒼月の言葉に俯く三人。
「……自分で向かった方が?」
「思えば一度もアタックしてないかも。」
「確かに…。」
よくそれで私達に挑んで来たなぁ。
『じゃあ、
これからはこんな事しないで下さい。』
先輩達は納得したのがその場を立ち去った。
そして、周りを見渡すと
男子の死体が転がっていた。