双姫 Ⅲ


『お母さんとお父さんにそんな過去が…。』


「本当はまだあるんだ…。
でも、これは朱音と類に口止めされてる。」


それは両親が
私達に教えたくない過去だからだろうか。


何度聞こうと探りを入れてもはぐらかす。
あれは教えないのサイン。


なら、


『お母さん達が話したくないなら…。』


「もう聞けないねぇ……。」


私達は何も聞かない事にした。


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