双姫 Ⅲ


朱音side


んー…まだまだだなぁ。


「これで『双神』と名乗れるものだ。」


「……チッ…………。」


「舌打ちする暇があるなら躱してみせろ!!」


ドッ!


ドガッ!!


「目だけに頼るな!
味方の位置を把握しながら仕掛けろ!!」


弱点を言いながらどうするのかアドバイスする。


「亜蓮!」


「分かってんよぉ〜♪」


ガッ!


「ッ!!」


この二人…少しアドバイスしただけで
こうも簡単にコツを掴むなんて。


「まだまだぁー!!」


亜蓮が左側から蓮斗は右側から仕掛けて来る。

私は仮面を付ける事によって
右側しか見えない。


そこを狙うなんて賢いわね。


朱音sideEND


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