双姫 Ⅲ


『……ハァ…仲直りして良かったよ。
お父さんも機嫌直してね?』


「蓮斗、亜蓮。一先ずこの件は保留にする。
傷が残ったら…分かってるな?」


「「は、はい!!!!」」


保留って…口の中だから直ぐに治るのに?


「ねぇ、朱音。治るまでキスおあずけ?」


「な!なぁ/////」


……お父さんは自分の欲望に忠実みたいです。


「亜蓮達良かったねぇ!保留だって♪」


「皮一枚繋がったな……。」


「良かったぁ〜!」


「蓮斗、亜蓮……まだみたいだけど。」


もう一人お母さんを
溺愛してる人が居た事を忘れていた。


『こ、光ちゃん……。』


光ちゃんの手には普通の名簿表。
でも、光ちゃんが持つと凶器となる。


「お前ら…名簿100発の刑にしてやる!!!!」


グランドにけたたましい音が響き、
体育祭…喧嘩祭は終了した。


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