双姫 Ⅲ
「もし、朱音さんと勘違いしてんなら
また狙って来るかもしんねぇな。」
『え゛!?』
「それが嫌ならとっ捕まえちゃう〜?」
とっ捕まえって言ってもどうやって……。
亜蓮と蓮斗がジッと私を見ている。
『つまり、私に囮になれと?』
「ビンゴ☆」
「賛成は出来ねぇけどそれしか手は無い。」
確かにそれしか方法は無い。
それに、
お母さんを狙ってるなら尚更捕まえなきゃ!
『二人共、協力してくれる?』
「「もちろん!」」
「ん〜…?あ!おねぇちゃん!!」
『あ、蒼月も協力してね?』
「なんか分かんないけどするぅ〜♪」
四人でどうするか考えていた時、
その話を告げ口魔に
聞かれていた事に気付かなかった。