双姫 Ⅲ
『ど、どお?』
部屋で小声で話す私と蒼月。
「うん!お母さんソックリ〜♪」
鏡に映っているのはオッドアイの私。
『カラコンしてるだけなのに似るもんだね。』
「蒼月もすれば似るのかなぁ?」
似るでしょーよ。
なんたって同じ顔なんですからね(笑)
『幸い、お母さん達はもう出勤して
天空も学校行ってるから大丈夫ね。』
「初の徒歩での登校〜♪
目的は謎の黒男捕まえだけどぉ。」
来るか分かんないけど
もし、お母さんの方に被害が出たら嫌だもん。
私達で先に手を打つ!!
『良い?
私が先に行くから蒼月は蓮斗達と居てね??』
「おねぇちゃん…。
危ないって思ったら叫んでね?
一人で解決しようとしたら駄目だからねぇ!」
心配症だなぁ〜。
紘叔父さんに鍛えて貰った事忘れてる?(笑)