双姫 Ⅲ
双神
『な、なんとか間に合ったね……。』
走り過ぎてクタクタ。
門が閉まる前で良かった…。
お母さんは「飛び越えられる」って言ってたけど
挑戦しようとは思えないなぁ〜。
「朱羽!蒼月!
もう学校来て平気なんだ!?」
『颯真、もう平気だよ。
心配してくれてありがと!』
「俺らが看病したもんな。」
「付きっきりでねぇ♪」
「……は!?
居ないと思ったら朱羽の家に行ってたのか!?」
「好きな奴が寝込んでたら行くだろ。」
『そんな事言うのアンタ位よ……。』
まぁ、来てくれて良かったけど。
実際…助けて貰ったんだし。
何かお礼とかした方が良いのかな?
「亜蓮〜。
お礼に今度デートして上げるぅ♪」
「え!マジ!?
それって嘘で終わらせるとか無い!?」
「本気だよ〜?
文化祭の時に回れなかったからね♪」
「やったぁー♪♪♪」
まさか蒼月からデートに誘うなんて!