双姫 Ⅲ


「頭抱えてどうしたんだ?」


「な、なんでもないわ。
徠斗ってフランス語話せる様になったのね。」


「一々通訳入れるのがダルかったからな。」


まぁ、スムーズに進まないもんね。


「仕事も終わったし、私は帰るわ。」


「早いな…用事か??」


「最近、子供達に寂しい思いをさせているから。
早く帰って話をしたいだけよ。」


仕事仕事で時間が取れなかった。
でも、それは言い訳でしかない。
取れないなら早く終わらせて作れば良いのよ。


「そうか、お疲れ様。」


「お疲れ様。」


徠斗に別れを言って、シャワー室に向かった。


< 40 / 520 >

この作品をシェア

pagetop