双姫 Ⅲ
「頭抱えてどうしたんだ?」
「な、なんでもないわ。
徠斗ってフランス語話せる様になったのね。」
「一々通訳入れるのがダルかったからな。」
まぁ、スムーズに進まないもんね。
「仕事も終わったし、私は帰るわ。」
「早いな…用事か??」
「最近、子供達に寂しい思いをさせているから。
早く帰って話をしたいだけよ。」
仕事仕事で時間が取れなかった。
でも、それは言い訳でしかない。
取れないなら早く終わらせて作れば良いのよ。
「そうか、お疲れ様。」
「お疲れ様。」
徠斗に別れを言って、シャワー室に向かった。