双姫 Ⅲ
『あーあ…知らないからね。』
電話の相手が誰か分かったらどうなるかな?
「僕は『双神』幹部なんだよ?
あ、オジサン知らないかぁ!!」
〈…………蓮斗に代われ。〉
「知念、もしもし…すみません。」
第一声が「すみません」って(笑)
〈お前の幹部は随分な態度だな。
そんな奴で大丈夫なのか?〉
「はい…ごもっともです。」
「れーちゃん!
なんで、オジサンに謝ってんのー!?」
「……お前、本気でシバかれるぞ。
電話の相手あの類さんだからな?」
「え゛!?」
「「「……え…えぇーーーーーー!!!???」」」
「マジ!?『静覇』って事か!!??」
「類さんって…『双覇』の?」
「この『双神』を作った中の一人やんか!
知念!謝った方がええんやないか〜?」
さっき迄威勢が良かった知念は
顔がみるみる青くなっていく。