双姫 Ⅲ


「颯真も料理出来るの!?

また来てくれるかしら♪
そして、作ってくれないかしら!!」


『お母さん…もてなされてどーすんの。』


もてなす側でしょ?(笑)


「疾風の弟がここに来たのか?」


『疾風さんがお母さんに助けて貰った件で
お礼が言いたかったんだって!

だから、私が勝手に連れて来ただけだから
お母さんをイジメないでぇー!!』


ドカッ!


ドタン!!


話の最中にお母さんにジリジリと近付く
お父さんの足を引っ掛けた。


「お父さんが転けたぁ〜!!」


『わー!そんなつもりじゃなかったのー!!』


「鼻がトナカイみたいね(笑)」


「父さん、大丈夫?」


「……地味に痛いぞ。」


本当に鼻だけ赤くなってる。
鼻が高い分、直撃したのかな(((^^;)


その夜、リビングが笑いに包まれた。


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